ます)それでは、次のテーマ②にいこうと思います!『テーマ①であげた課題の改善方法を考えよう』というテーマでやっていきます。たくさんあげてくれた課題の中から、気になっているものに対して「こうれはこうしたらいいと思うよ」とか我々学生の立場からできることでもいいですし、いろんな視点から考えて、何らかの課題解決策が思いつけばいいなぁと思っています!では、みじゃくんに部屋分けの方をお願いします。
みじゃ)はーい。準備OKです!それぞれのセッションに移動おねがいします!

移動
グループ① ~~地域医療教育を語る~~

みじゃ)早速、課題の方を見ていきたいんですけど、、、テーマ①でけっこう課題点あがりましたね~(汗)
佐藤)たくさんあがってますね(笑)
みじゃ)解決したい課題とか、これなら解決できるかもしれないぞ!っていう課題をピックアップしていきましょうか(^^)


「地域医療教育」が課題解決のカギ!?
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かんちゃん)個人的には、“地域医療教育の不足”を問題点としてあげたいです!地域医療に取り組みたいという人が少ない問題とかもあると思うんですけど、そういう問題の背景には地域医療教育が十分ではないことが原因にあるのかなと思いました。
みじゃ)なるほど~。確かに、地域医療教育が改善したら、他のいろんな問題の解決にも繋がりそうですね!
かんちゃん)ただ、例えば地域枠の学生が卒業していって、今後その卒業生が増えていくと、いずれは地域医療を経験された先生方が大学に戻ってきて、学生に地域医療について教えてくれる役割を担ってくれると考えると、地域医療教育は月日が経てば自然に改善していくかもしれませんが...。
みじゃ)琉球大学の地域枠でも、徐々に卒業生が離島での医療に勤め始めていたりしますし、時間が解決してくれる可能性はありますね。

「地域医療を教える」って、かなり難しい??
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佐藤)改善していくとは言っても、やっぱり、地域医療教育を確立することはなかなか難しいんじゃないかと思います。そもそも、地域医療は場所によって異なる状況であって、その地域ごとに合わせた医療を行うことになるので、一元化して教えることは厳しいのかなぁと。。。
かんちゃん)たしかに、そうかもしれませんね(汗)大学の講義とか講演会とかで地域医療に携わっている先生方の話、実際の体験談とかを聞いたりして凄く勉強になるんですけど、結局のところは、その地域に行ってみて、実際に働いてみないと分からないことが多いなって思いますね。
みじゃ)ん~、地域医療教育の体系化は難しそうですね~。たいがさんはどうですか?大学でのことで思うことでもいいですよ!
たいが)そうですね。やっぱり地域医療教育は良くしていった方がいいと思います。けど、難しい部分が大きいですね。大学でも、地域枠だからといって特別に地域医療に特化した講義が用意されているかと言われれば、あまりそうではないし、教育の分野として扱うのが難しいんじゃないかと思います。
みじゃ)確かによく考えると、地域枠だからやりましょう!っていう講義は意外とないかもしれないですね。
佐藤)あと1つ、地域医療教育を確立させるのが難しい原因は、地域医療の根幹を担うはずの家庭医や総合診療という分野が日本ではあまり定着していないというか、まだちゃんと確立していないからなのかなと思います。
かんちゃん)もしかしたら、まずは家庭医や総合診療医の体系化などを確立させることが、地域医療教育の方向性を作っていくことになるかもしれませんね。家庭医・総合診療医のことなら、海外のモデルを参考にできそうですし。。。

教育の「質」と「量」
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佐藤)あと気になったのは、地域医療教育の場は増やすことができていくと思うんですけど、その講義の質も良くしていかないといけないのかなと思いました。質が落ちちゃったら意味ないんじゃないかと。
みじゃ)地域医療教育の量と同時に質も上げていかないといけない訳ですね!
たいが)やっぱり、地域医療を学ぶ手段として、実際に地域に行くことが一番じゃないですかね?自分の目で見たり、体験したりする方が身につくことも多いですよね!
かんちゃん)結局のところ、実際に現地に行けって話だと思いますよね(笑)ただ、なかなか簡単に行けない様な場所の地域医療のこととかも含めて、現場で今まさに働かれている医師の方々に教えて頂いたり、話を聞いたりすることはいいのかなと思います。
みじゃ)やっぱり、現場の先生方の協力が必要不可欠ですね!
佐藤)話が前後してしまうんですが、総合診療に関して、大きい病院にいる総合診療医の役割と診療所での総合診療医の役割が違ったりすることも、総合診療だったり、地域医療を体系化しづらい要素なのかと思いました。
みじゃ)そうですね、、、勤める場所による違いについても、地域医療教育の段階でイメージできるようになれば、質的にもいい教育になりそうですね!


グループ③ ~~どうなる?地域枠の働く環境~~
ます)挙がった課題を見てみますか!!
 <<共有画面に課題の列挙を表示して>>
ます)課題多いなーー(笑)何か気になるものありますか?
しいち)“一人で対処しないといけない”っていうのは、たぶん総合診療みたいに色んな疾患を診ないといけないっていうことだよね。
ます)たぶんそう!!
しいち)だったら、診断学とかプライマリケアとか総合診療に繋がるような講義を、地域枠学生対象にでもやったら役立つ上に、地域枠以外の学生との差別化も図れていいのかなって思った。例えばハンズオンセミナーみたいな感じのものを地域枠専用の特別講義としてやってみてもいいかも!
ます)専用の!とか、特別の!とか言ったら、なんかウキウキするよね(笑)

いろいろな地域枠のあり方
みよ)岡山の地域枠は卒後9年間の義務年限はあるんですけど、初期研修は割と大きな病院で研修できて、3年目以降ぐらいから県北の方で働く感じです。
ます)千葉の地域枠と似てる感じですね!あれ、たしか、千葉大は入学してから地域枠になるかを決めていたんだっけ?
しいち)うん。今はちゃんと地域枠ができたんだけど、僕が入学した頃は入学した後に千葉県から奨学金をもらう人を地域枠の扱いにして、奨学金をもらった年数の1.5倍の年数を千葉の病院で働きなさいっていうシステムになってる。
ます)へぇ~、ちょっと特殊だよね!入学後に決断するのもありだよね。

人間関係がやっぱり大事!!
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ます)他に課題としては、、、“同僚や患者と人間関係で合わないと大変”!?それって、どこで働いても大変じゃない?(笑)
しいち)地域はコミュニティが狭いから、合わない人がいた時に大変って話かな(笑)大学病院みたいに規模が大きいと合わない人がいれば、気が合う人もいるだろうし、何とかなると思うけど、診療所のような少人数になるとね...。
なーみー)あ~、なるほど!
しいち)そんな時こそ、学生のうちに地域枠どうしの繋がりができていたらいいよね!困ってることを愚痴ったり、相談したりできるし。
ます)などほど!地域の病院の大変なこととか、愚痴とかぶっちゃけトーーク!みたいな(笑)

地域枠のキャリア形成
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なーみー)“県外で働くことと、より良い医師を育てることが対立してる”ってことですが、琉球大学の場合は義務年限の途中に県外の病院に武者修行のようにして行くことはできますよ!
しいち)そうですね!逆にそれができないんだって思った!
ます)それが、自治医大の千葉の場合はできないんですよ~。
しいち)千葉大の場合は、期間のうち4年間までなら県外や海外に行ってもいいよ!ってことになってるよ。
ます)なんか、大学によって違ってて、一律じゃないのも変だよね?(笑)「他の県はできるのになんで??」って思う人も出てくるよね?
なーみー)琉球大学の場合は、毎年ちょっとずつ制度が変化してますよ!県としてもまだ定まってない部分があるみたいです。なので毎年1回、県の人と大学の先生と地域枠学生が集まって話する機会がありますよ!
ます)なるほど、それイイですね!!雇う側と雇われる側の関係、大事ですね~。

地域の方言・・・
みよ)私は、方言とか文化とか、慣れない部分にも慣れていくしかないのかなと...。ちょっと心配。
ます)岡山県は同じ県の中でも方言とかが違う感じなんですか?
みよ)そうですね。私は南の岡山市内に住んでいるんですけど、岡山弁とかが県北の方が強いのかなぁっていう印象ですね!
ます)へぇー、県の中でも違ってくるんですね!
しいち)千葉大にはなくて、他の大学にはあるかもしれないけど、例えば地域の病院とかに2週間とか泊まり込みで実習するとかいう機会があれば、方言とかのことを知ることができるんじゃないかな?
なーみー)琉球大学では、泊まり込みの実習ありますよ!県内の離島とかに行ったり、1年生の頃には県外の地域医療実習に行ったりしました!!
しいち)いいですね!早いうちにそういう所に行っていると、現地のイメージもつきやすいですよね!

地域枠奨学金の返金、アリ?ナシ?
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なーみー)気になったんですけど、他の大学は奨学金のお金を返したら、地域に行かなくていいってことあるんですか?
しいち)千葉大は、返金したら行かなくてもOK、建前上はOK!でも裏では「あいつは抜けた人だよ」認定されているとか...(笑)
みよ)岡山大もお金を返したら地域に行かなくていいよっていう制度ではあると思うんですけど、実際に抜けた人がいるとはあまり聞いたことはないですね(汗)
ます)自治医大はいますよ!お金払う人!でもごく希ですけど。あと、優秀すぎて逆にお金を払う人がいますよ。大学で研究したいためにお金を払って、行かずに済むようにする人とか!


移動

共有タイム ※グループ①&③は上記に詳細を記載したので共有では割愛しますm(_ _)m
ます)では、課題の改善方法について話し合ったことをシェアしましょうか!よしさんの班、お願いしますー。
よし)私たちが気になったのは“入学時に決断するのは酷なのではないか”という事と“お金を払えば行かなくてもいいのか”っていう事でした。1つめの、入学時に地域に行くことを決断するのは酷なのでは?という事に関して、地域枠入学制度自体は変えづらいと思うので、せめて入学後にしっかりと地域医療教育をもっと充実させるべき!という意見が出ました。あと、地域で働くロールモデルが見えないという問題もあると思うので、地域枠出身の方々のロールモデルに触れる機会を増やし、全部かなぐり捨てなくてもいいんだよっていう事を知るのが大事だと考えます!また、地域医療に携わる人どうしのコミュニティが狭いとのことで、学生の6年間の内にでもその繋がりを強くして、仲間意識が芽生えれば、地域医療に取り組みやすくなったり、地域枠で良かったなという気持ちになれるのではないかという話になりました。一方で、なんで地域枠で入学したことを後悔する人がいるのかというと、診療科によっては専門医を取れない可能性があることがあげられます。専門医を取れるようにする事が一番の解決策ですが、専門医を取れるように県にお願いするような機会もあまりないので、そういう県側と地域枠側が直接話す機会があれば、働きやすい環境にもなっていくんじゃないかなという話になりました!
ます)やっぱり、熱いですね~(笑)自分たちのことなので、熱く語っちゃいますよね~!


●おわりに●
ご参加くださった皆様、そしてブログをご覧になった皆様、ありがとうございました。
『地域行くかも学生 ぶっちゃけトーーク!🌈』と題して、とにかく地域医療についてぶっちゃけよう!というシンプルな企画で実施しました。
日本各地の地域医療に興味のある学生どうしで、とても楽しく語り合えただけではなく、地域で働く事への前向きな気持ちと一抹の不安をみんなで共有できたことは貴重な時間だったと思います

くくるCREW
はこれからも、地域医療に関するいろんな“ぶっちゃけ”を引き出す場をつくり、どんどん発信していきたいと思います!次回の企画も乞うご期待ください

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